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33 :向日葵になったら ◆KaE2HRhLms [sage] :2007/05/29(火) 23 33 01 ID LZH3xKXm 僕は今、意識をふわふわとうわつかせた状態で夢を見ている。 僕の見ている、あるいは見ていると錯覚している目の前には、山川がいる。 昨日着ていた浴衣ではなく、大学にいるときのように動きやすそうな服を着ていた。 髪の長さはばっさり切った状態のままで、僕にとってはまだ違和感があった。 山川は両手の指を絡めて、開いたり閉じたりという動きを繰り返し、僕の顔を 見たかと思うとすぐに目をそらす。 口が開いた瞬間目に強い力が込められたが、僕が真正面から見返すと 頬を変なかたちに緩ませて、背中を見せた。 そしてとぼとぼと歩き去る、と思わせて背筋をぴんと伸ばして振り返り、僕の 目の前に戻ってくる。 山川らしくない、というより普段の山川からは考えられない妙な動きだ。 僕は山川の一連の動きにハムスターと名づけてやりたくなった。 山川は僕に何かを伝えたがっているようだった。 どんな内容のものなのかは、ハムスター的動きを見ていればなんとなくわかる。 ここで自分に対してとぼけることもできるが、僕としては別に冗長的になる必要も ないので、はっきりと意識してみる。 山川は僕に好意を伝えようとしている。 (夢の中だが、)山川が僕に向かって告白する、というのはなんとも奇妙な図だ。 キャベツとレタスが一緒にハンガーストライキしましょう、と言い合っているような 脱力感と空虚な感じを覚える。 こんな喩えをすると山川に悪いのかもしれないが、実際思ってしまったのだから仕方ない。 僕も山川も、お互いに友人だとしか思っていないのだ。 もちろん僕は山川の本音など知らないが、夏季休暇突入前に彼氏と遊びに行く計画を 熱心に立てていた様子を思い出すと、色気のある展開の予兆すら浮かばない。 昨晩の行動にしても、僕を含む友人グループにとっては当たり前のことなのだ。 山川の動きが止まった。今度はじっと僕の目を見つめている。 唇が動いて、意味のある言葉を発しようとする。 自分の見ている夢の馬鹿さ加減に呆れ、ふと山川の後ろを見た瞬間、変なものが飛び込んできた。 さつき姉が白い着物を着て、右手にジョッキを持って、左手にビールのビンを持って、 額に白いハチマキを巻いて立っていた。 ハチマキと額の間には栓抜きが2つ挟まっている。 ちっとも怖くないし、なぜ変な格好をしているのかも分からなかったし、どうしてそこまで 不気味な表情――目の下にくまを張り付かせて俯き上目遣い――をしているのかも分からない。 さつき姉の格好の不気味さと、山川の不可解な行動の理由について考えているうちに、 僕の目が覚めた。 すでに部屋の中は昼間の明るさになっていた。窓の外には青空と雲が点在している。 時計を見ると時刻は10時を過ぎていた。 口の中に残るべとべとしたものを洗い流すために、洗面所へうがいをしにいくことにした。 34 :向日葵になったら ◆KaE2HRhLms [sage] :2007/05/29(火) 23 34 09 ID LZH3xKXm 僕がいつものように朝の身だしなみを整えていると、さつき姉がやってきた。 昔から変わらない朝の合図であるかのように、目を閉じていてふらふら歩いていた。 僕は仕方なくさつき姉の分のパンを焼くためにキッチンへ向かった。 しかし、パンは無かった。 冷蔵庫の中にも、上にも、もちろん下にも無かった。 おかしい。昨日の朝部屋を出るときは一斤まるごと残っていたはず。 となると、僕が出かけているうちに無くなったことになる。 昨日僕の部屋にいたのは1人しかいない。 「さつき姉、もしかして食パン、食べた?」 「あー、うー……うん、全部食べた」 やはり予想していた通りだった。 仕方なく他のものを食べようと冷蔵庫をあさってみたが、あるものと言えばウーロン茶と オレンジジュースと、さつき姉が買ってきたビールだけだった。 今の僕は飲み物だけで空腹を埋められる気分じゃなかった。 さつき姉が洗面所で顔を洗っているうちに、台所と居間を仕切る引き戸を締めた。 昨日飲んだビールの匂いがするシャツとジーンズを脱ぎ、黒いシャツと白い綿パンを着た。 ポケットに薄い財布を突っ込み、引き戸を開け放つとさつき姉と顔を合わせた。 寝ぼけ眼のさつき姉が口を開く。 「なに? いきなり目の前に現れて、どういうつもり?」 「さつき姉、寝てるでしょ」 「ああ、うん。分かってるって、ちゃんとお部屋のお掃除しますから」 会話が成立しない。やはり眠っているようだ。 さつき姉はテーブルに向かって歩くと、部屋に散らばったままの空になったビール缶を 一箇所に集め、お菓子の袋をゴミ箱に突っ込んだ。 続けて床の掃除をしてくれたら嬉しかったのだが、さつき姉は空いたスペースに横になった。 先ほどの行動は、寝床を確保するためのものだったらしい。 僕は肩を落として鼻から息を吐き出した。 「さつき姉、何か食べたいものある?」 「うーん、惣一を食べたいな」 「……わかった。適当なものを買ってくるよ」 「うん、って、ストーーップ!」 さつき姉が急に起き上がり、僕に向かって歩いてきた。 なぜか知らないが、目ははっきりと見開かれ、眼力がみなぎっている。 「1人では、行かせないわ」 「じゃあ、さつき姉も一緒に行く?」 「いや。眠いから」 「じゃあ僕が1人で――」 というやりとりをしているとき、玄関をノックする音が聞こえた。 35 :向日葵になったら ◆KaE2HRhLms [sage] :2007/05/29(火) 23 35 52 ID LZH3xKXm 「ごめんくださーい。北河君、居るー?」 目の前にいるさつき姉の顔を見ながら、はてこれは誰の声だろう、と僕は思った。 聞いた限りでは女性らしき声だったが、今日は誰とも会う約束をしていない。 「私ー。友達の山川があなたのうちにやってきましたよー」 その声を聞いてから、玄関に目をやる。 「山川か。ちょっと待っててくれ」 「はーい。外は暑いから、脱水症状にならないうちによろしくね」 山川の声の調子は、昨日よりもいいようだった。 今年の4月に、山川が彼氏ができたという自慢話をしているときと比較しても遜色の ない弾み具合だった。 迷惑なことかもしれないが、山川にとってつい先日まで好きだった男性への想い を完全に断ち切ってしまうというのはいいことなのだろうか、と思う。 もしかしたら、もう一度会って話をすればやりなおすことも可能だったんじゃないだろうか。 山川がどれほど彼氏に対して入れ込んでいたか、僕は知っている。 それはもう、弓道の達人が放った矢のように一直線に、到達地点を男性に設定 したら確実に射止めてしまうだろう、というほどのものだった。 否、一直線だったからこそ少しの風が吹いただけで見当はずれの方角へ飛んで いってしまったのか。 だけど、(冷たいかもしれないが)僕が口を出すべきことではないのだろう。 僕が失恋した友人にすべきことはせいぜいヤケ酒に付き合ったり花火大会へ一緒に 行ったりするぐらいのもので、考えを改めさせることではない。 山川が彼氏とやりなおしたいと考えるならば、僕は視線で背中を押すべきだ。 僕が山川の立場になったとしても、そうしてもらったほうが嬉しい。 僕が玄関の前に立ち、鍵を開けようとしたら、さつき姉が隣に来た。 さつき姉の柔らかな右腕が、僕の左腕に絡んできた。 腕に汗はかいていなかった。 僕が視線で行動の意味を問い続けても、さつき姉の表情は応えない。 そして、さつき姉が玄関の鍵を解き、ドアを開けた。 玄関の向こうに立っていたのは、当然のように山川だった。 黄色のTシャツを着て、少し短めのデニムパンツを履いていた。 山川は僕に向かって白い紙製の箱を渡してきた。 「これは?」 「昨日のお礼。一日中付き合ってくれたんだから、ケーキぐらいは、と思って。 私としては、朝まで付き合ってもらっても一向に構わなかったんだけどね」 と言って、元気な顔で笑った。 山川はさつき姉を見ると、きょとんとした顔をつくった。 「あれ? 彼女できてたの? ごめんなさい、昨日北河君を独占しちゃって」 「いいえ、気にしなくてもいいのよ。……私も、昨日は花火大会の『現場』にいたんだから」 どことなくアクセントのおかしい喋り方だった。 さつき姉はご機嫌なようで、にこにこと笑っていた。 36 :向日葵になったら ◆KaE2HRhLms [sage] :2007/05/29(火) 23 37 15 ID LZH3xKXm 山川が持ってきたケーキは、どうやら無差別に選んできたものらしく全て違っていた。 いくら僕が甘いもの好きとはいえ6個もいらない、と言うと、 「半分は私が食べるつもりだったから」 と山川が答えた。 さつき姉は僕と山川をテーブルの前に座らせると、ケーキとジュースを持ってくる、 と言って台所へ向かい、引き戸をしめた。 僕が山川と何の話題も出せずにいると、さつき姉がジュースを持ってきた。 「山川さん、でしたっけ。オレンジとウーロン茶はどっちが好き?」 「えーっと、ウーロン茶で」 「そう。まあ、私としてはそれでも構わないけど……」 「え? 何か言いました?」 「いいえ。なんでもないわ」 さつき姉はウーロン茶を山川の前に置き、僕の前にオレンジジュースを置き、 自分が座る場所にもオレンジジュースを置いた。 透明なコップに注がれたオレンジ色の液体の中には氷が入っていて、水面に 透明なへこみを作り出していた。 コップにくっつき始めた水滴を見ていると、山川が僕の耳に口を寄せてきた。 「あの人、さつきさんだっけ。綺麗な人だけど、恋人?」 「高校まで近所に住んでいた友達だよ」 「幼馴染、ってやつね。ふふ、なんだか恋愛アドベンチャーゲームみたい」 断言してもいいが、さつき姉と甘い雰囲気になったことは一度もない。 僕は変な顔をしていたのだろうか。山川がじとりとした目で見つめてきた。 「北河君はわかっていないね。女の子の行動ってやつを」 「どういう意味だよ、それ」 「ふむ。……例えばだよ。誤解しないでね、くれぐれも」 「分かってるって」 「恋人と過ごしている甘い時間に突然のノックの音が飛び込んでくる。 誰だろう、と思って扉を開けると知らない女だった。 知らない女の癖に恋人とは仲良く話している。こいつは目障りだ、邪魔者だ」 「最後、いきなり怨念がこもったね」 「一服盛ってやろう、それっ」 山川はウーロン茶の上に鳥のくちばしのようにした指を持ってくると、パッと開いた。 「ウーロン茶を飲んだ女は倒れました。邪魔者は消えました。さあ続きをしましょう」 「……さつき姉がそんなことするはずないだろ」 一応、非難をこめたまなざしを山川に向ける。 山川は両手を上に向けながら首を振った。 「たとえ話だって。ほら、こんなふうに」 と言うと、ウーロン茶の入ったコップを口に運んで、3分の1くらい飲んだ。 「……ね、なんともないでしょ」 「当たり前だろ」 僕は特に何も思わず、そう言った。 37 :向日葵になったら ◆KaE2HRhLms [sage] :2007/05/29(火) 23 39 17 ID LZH3xKXm 「面白くないなあ、北河君は」 「悪かったね」 「ちなみ、もし私だったら恋人の飲み物には睡眠薬を入れるね。自由を奪うために。 そして、邪魔者の女には笑いが止まらなくなって腹がよじれる薬を入れる」 笑いが止まらなくなる薬があるのなら、僕が欲しい。 笑えないバラエティー番組を、笑いながら見ることができるようになるから。 「そうだ、こうしてみようか」 山川は僕の前に置かれたオレンジジュースと、さつき姉の席に置かれたオレンジジュースを 入れ替えた。水滴の跡が残らないように、コップを浮かせて移動させていた。 「もしかしたら、これでさつきさんがいきなり眠っちゃうかもね」 僕は山川の冗談のくだらなさに呆れつつ、嘆息した。 結果から言うと、山川の言うとおりだったということになる。 さつき姉が僕らの前にケーキを置いて、ケーキを食べながらオレンジジュースを飲み、3人で 話をしていると船をこぎ始めた。 さつき姉はテーブルの上に肘をつくと俯いて、時々肘をテーブルからずり落とした。 何か言おうとしたのだろう。素早く顔を上げると口を開いたが、意味のある言葉を発する前に スローモーションで後ろに倒れた。 さつき姉のすぐ後ろには白い壁があり、当然後頭部を打ち付けた。 拳骨を食らわしたときとそっくりの音がしたが、さつき姉はすーすー、と寝息を立て始めた。 ちなみに、山川はさつき姉が眠りに落ちた時に口を開いたのだが、 「あらははは、やっやぱぱりあらららいのいうおおいいあっあええ」 と聞こえる、ろれつの回っていない声を出した。 笑っているようではなかったが、フォークを持つ手が小刻みに震えだした様子からすると、 体が痺れて動かなくなっているようだった。 僕は自分の体に何の異常も起こっていないことを確認すると、山川を背負って部屋を出た。 山川の体は細いが、痙攣しつつ脱力している体はおんぶしている僕の腕と肩を圧迫した。 歩くうちに僕の汗が顔に浮かび、山川の汗が背中に貼り付いてきたので途中からタクシーに 乗って、山川の住むアパートに向かった。 山川は自室に到着したときには体の異常から回復しつつあった。 それでも、立ち上がろうとしてしりもちをついたり笑顔を作ろうとして頬を強引に吊り上げ たりしているので、まだまだ痺れが残っているようだった。 部屋から去ろうとする間際、山川にこう言われた。 「……気をつけてね。本気で危機感を持ったほうがいいよ」 僕はその言葉を聞いてから合鍵で鍵をかけ、新聞の投函口から合鍵を部屋に入れた。 せみの鳴き声と、髪を焼く日光の中を歩きながら考える。 さつき姉は、僕を眠らせて山川の体の自由を奪って、どうしようとしていたのか。 汗がうっとおしくて想像力は働かなかったけど、悪寒だけは沸いてきた。
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【名前】 ミケランジェロ眼魔 【読み方】 みけらんじぇろがんま 【声/俳優】 長谷川忍 【登場作品】 仮面ライダー×仮面ライダー ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス 【分類】 眼魔 【特色/力】 伸縮自在の蛇を利用した攻撃 【英雄モチーフ】 ミケランジェロ・ブオナローティ 【その他モチーフ】 ダビデ像、ヘビ、リンゴ 【詳細】 眼魔スペリオルがルネサンス三大偉人に数えられる芸術家「ミケランジェロ・ブオナローティの魂が込められた眼魂を使って変身した眼魔。 ダビデ像などがモチーフと思われる姿をし、強力なパワーを秘め、単純な肉弾戦以外にも身体に巻き付く伸縮自在のヘビを利用した攻撃を行う。 ダヴィンチ眼魔を呼び出す為、レオナルド・ダ・ヴィンチに憧れる10年前のアカリを攫い、彼女の思いを利用してダヴィンチの眼魂を呼び出そうと目論む。 しかし、森の中で天空寺龍と戦い、戦闘描写はないものの彼に撃破され、眼魂を回収された。 その後、残されたミケランジェロ眼魂は(後に回収された)ラファエロ眼魂と共にタイムカプセルに詰められ、現代に送られる。 しかし、使おうとしたマコトと剛はそれぞれの偉人に馴染みがなく、眼魂と共鳴できずに失敗する。 それをダヴィンチ眼魔に回収され、眼魔コマンドを依代にした事で現代に復活する。 スペクターと互角の勝負を繰り広げた末、ダヴィンチ眼魔やラファエロ眼魔との融合でルネサンス眼魔に変貌した。 【余談】 モチーフとなったのは自称の通りミケランジェロ・ブオナローティ。 西洋美術史上のあらゆる分野に大きな影響を与えた芸術家であり、レオナルド・ダ・ヴィンチと同じく「万能の人」とも称される。 ただミケランジェロ自身は同時期に活動していたダヴィンチ及び、ラファエロ・サンティのことを嫌っていたとか。 代表作は「ピエタ」、「ダヴィデ像」等。 眼魔の外見はダヴィデ像がモデルと思われる。 素体がスペリオル、眼魔コマンドと異なるがベースとなっている意志は変わっていないように見受けられる。 ラミケランジェロの意志なのか、ダヴィンチの意志で眼魔コマンドが操られているだけなのかは不明。 声を担当したのはお笑いコンビのシソンヌの一人、長谷川忍氏。 相方のじろう氏もラファエロ眼魔の声を担当している。
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autolink VR/W22-104 カード名:一つになった二人 ビビッドブルー カテゴリ:キャラクター 色:青 レベル:3 コスト:2 トリガー:1 パワー:10000 ソウル:2 特徴:《鍵》?・《武器》? 【永】記憶 あなたの思い出置場の《鍵》?のキャラが2枚以上なら、このカードのパワーを+1000。 【自】このカードが手札から舞台に置かれた時か「初めてのドッキング あかね」の【起】の効果で舞台に置かれた時、あなたは自分の山札を上からX枚まで見て、カードを1枚まで選び、手札に加える。残りのカードを控え室に置く。Xはあなたの《鍵》?のキャラの枚数に等しい。 ……私たち、一つになってる! レアリティ:TD illust. 13/04/04 今日のカード。 ・関連カード カード名 レベル/コスト スペック 色 備考 初めてのドッキング あかね 2/1 7500/1/1 赤 守るための力 あおい 0/0 2000/1/0 青
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534 :向日葵になったら ◆KaE2HRhLms [sage] :2007/05/26(土) 01 25 40 ID KA6YcRrv 夏がくると、スイカを思い出す。 夏の風物詩といえるスイカであるが、実を言うと僕はあまり好きじゃない。 理由の1つが、赤い果肉の中に入り込んでいる黒い種だ。 大口を開けてスイカに噛り付くと、大量の果肉と一緒に種までもがついてくる。 ひと噛みするごとにいちいち邪魔をしてくる小さな種の存在が、僕にとっては不快だった。 もう1つの理由が、僕の父親の存在だ。 僕の父親はスイカを食べるとき赤い果肉だけではなく、皮まで齧っていた。 スイカをおやつとして出されるたび、僕は父親から赤身を残さずに食べろと 口うるさく言われてきた。 もちろん父親と同じようにできるはずもなく、僕はいつも赤身を少しだけ残した。 そして、父親に怒られた。スイカを全部食べなかったという理不尽な理由で。 それらのことがあったせいで、僕はスイカというものから距離を置くようになった。 夏休みに家で過ごしているとスイカを食べさせられるので、家にいない理由を いつも適当に作り出した。 図書館へ宿題をやりに行ったり、さつき姉の家に遊びに行ったり―――― うなだれて、ため息をひとつ吐く。 また、さつき姉のことが浮かんできた。 たった今風呂に入っているさつき姉の裸体を想像しないために、まったく関係のない ことを考えていたというのに。 1畳ほどの広さもないバスルームでさつき姉がシャワーを浴びている音が、 浴室のドアを通り抜けて僕の座っている居間まで聞こえてくる。 さつき姉がシャワーを浴びに行ってから20分が経とうとしているが、僕の主観では 2時間は経っているように感じられる。 さつき姉の作った夕食を食べ終えた後にシャワーを浴びてからも、僕の股間と 欲望は熱くなったままだった。 風呂上りに勃起している様を見られないよう隠すのには苦労した。 昼食後から現時刻の午後8時50分まで、僕はずっとこんな情けない状態のまま 部屋に閉じこもっている。 久しぶりに会ったからかもしれないが、さつき姉は僕によく話しかけてきた。 耳に優しいさつき姉の声を聞くたび、僕の体がうずいた。 奇妙な現象だった。いくらさつき姉が魅力的な容姿をしているからといって、 ここまで強く欲情したことはない。 まして、さつき姉とセックスしたいなど、実家に住んでいた今年の3月までは一度も 考えたことがなかったのに。 しかし、現に僕は今性欲を解消したくて仕方なくなっている。 僕の浅ましい欲望をさつき姉の体にぶつけたくないのに、全力疾走した後よりも強く脈を 打つ心臓は思いに応えてはくれなかった。 535 :向日葵になったら ◆KaE2HRhLms [sage] :2007/05/26(土) 01 27 30 ID KA6YcRrv 浴室のドアが開く音がした。しばらく体をタオルでこする音が続く。 足拭きマットを踏みしめる音が2つ聞こえた。さつき姉が出てきたのだろう。 さつき姉がしているであろう行動を背中で聞いているだけで下半身に血液が送り込まれ、 欲望を閉じ込める役目を任された腹筋が固くなる。 自分が吐く息すら強い熱を持っている気がする。 ふと、バニラのアイスバーに息を吹きかけたら溶ける様子が浮かんだ。 バニラアイスでもドライアイスでもいい。僕の欲望と熱を抑えてくれ。 居間とキッチンを仕切る引き戸が開くと、シャンプーの匂いがした。 匂いを大きく吸い込んでしまいそうになるのを必死に抑える。 さつき姉は僕の背中に向かって声をかけた。 「ねえ、惣一。ドライヤーはどこにあるの? 私持って来てないのよ」 「え……。なに、もう1回言って?」 「なにぼうっとしてるのよ。ドライヤーは、この部屋の、どこに、あるの?」 さつき姉は上の空の返事をした僕に言い聞かせるように言った。 そういえば、ドライヤーはどこ置いただろう。 部屋の空気に混ざり始めた鼻をくすぐる匂いのせいで、簡単なことの答えも見つからない。 そうだった。ドライヤーは浴室のドアの近くにかけてあったはず。 僕がさつき姉にそのことを伝えようとして顔を上げると、バスタオルを体に巻きつけて 部屋の中を探し回るさつき姉の姿が目に入った。 力を振り絞り、目と顔をあらぬ方向に向ける。 「どこにあるのよ、ドライヤー。早く髪の毛を乾かしたいのに」 「浴室の、ドアの壁」 「ん? 何か言った?」 さつき姉が、僕の目線の先でしゃがんで見つめてきた。 湯上りで湿った髪と、わずかに濡れた肩と膝と、タオルに収められた胸の谷間が見えた。 「浴室のドアの近くの壁にかけてあるから! 早く服を着てくれ、頼むから!」 「ああ、あそこにあったのね、気づかなかったわ」 さつき姉は立ち上がると、ぺたぺたと歩いて浴室の方へ向かった。 ドライヤーの騒音が聞こえる。髪を乾かしているのだろう。 時々大きくなったり小さくなったりするドライヤーの音を聞きながら、僕は長いため息を吐いた。 ドライヤーの場所を尋ねられて答える、というだけのやりとりで僕の精神力はかなり磨り減った。 大学の眠たい講義を受けていてもここまで疲弊しないだろう、というぐらいに。 536 :向日葵になったら ◆KaE2HRhLms [sage] :2007/05/26(土) 01 28 50 ID KA6YcRrv さつき姉は髪を乾かしてパジャマに着替えると、僕の傍に座った。 僕がさつき姉から距離をとると、さつき姉は空けた距離をすぐに詰めてきた。 さつき姉からの逃亡は、僕の背中が壁についたことで幕を下ろした。 部屋は6畳しかなかったから、2人居るだけでも狭く感じられる。 「なんで逃げるのよ。そんなに怖がらなくてもとって食ったりしないわよ」 間近で声を出すさつき姉から顔をそらす。見ているだけで自制が利かなくなりそうだ。 「それに、なんだか顔が赤いわよ。もしかして夏風邪?」 さつき姉の手が、僕の額を覆った。風呂上りのせいだろう。額に手のぬくもりが感じられた。 「うーん。熱は無いみたいだけど、本当に大丈夫?」 今度は、身を乗り出して僕の顔を見つめてきた。 さつき姉の美しいラインを描いた二重まぶたがよく見える。 風呂上りから間の無い髪の毛はまだシャンプーの香りを漂わせていて、空気を柔らかくしていた。 僕は、さつき姉の唇にくちづけたかった。 上下の唇を舌で割り、歯と歯の間を舌の先でなぞり、唇の裏と頬の裏を舐めて、 さつき姉の舌を自分の舌で嬲りたくなった。 ピンク色のパジャマを震える手で急いで外し、ブラジャーをまくりあげ、胸の谷間に 顔を埋めるところを想像した。触感までも、想像することができた。 そして、さつき姉の足を開いて中へ入るところまで思考を泳がせたところで、自分の頬を殴った。 続けて左の頬を左拳で殴る。頬骨と、拳の尖った骨が思い切りぶつかった。 「いきなりどうしたの? 自傷癖でもできてたの?」 「……もう、寝よう」 「え、でもまだ10時にもなってないけど」 「いいんだよ。僕はいつも10時には寝るようにしてるんだから」 僕の言葉を聞いて、さつき姉は一度顔をしかめてからため息を吐き出した。 「仕方ないわね。じゃあ、もう寝ましょうか」 僕はさつき姉に背中を向けて、深く腰を曲げながら布団を敷き始めた。 537 :向日葵になったら ◆KaE2HRhLms [sage] :2007/05/26(土) 01 30 34 ID KA6YcRrv 歯を磨いて、部屋の電気を消して布団に潜り込んでから、僕は自分の行動を後悔した。 横になった僕と向かい合う形でさつき姉が布団に入ってきたのだ。 僕が布団から出ようとすると、さつき姉に肩を掴まれて動きを止められた。 「どこに行くつもり?」 「僕は台所の床で寝るよ。さつき姉は1人で布団を使って寝ていいから」 「別にいいじゃない、一緒に寝ても。昔はよくこうやって一緒に眠ったでしょ」 「今と、昔は違うよ」 僕が手を伸ばすまいと努力していることにも気づかず、さつき姉は言葉を続けてくる。 「ふーーん。も、し、か、し、て。さつきお姉ちゃんの体に興奮しちゃってるとか?」 否定しようとしたら、いきなりさつき姉が僕の首に手を回してきた。 吐き出す息まで感じとれる距離に、さつき姉の顔がある。 「でも、私を無理矢理どうにかしようとか、惣一にはできないよね」 その言葉は、僕をからかっているようだった。 体の中を駆け巡る欲望が、大きな津波のようになって押し寄せてきた。 できない、とさつき姉は言った。僕に、僕自身がしようと思っていることはできない、と。 僕がしたくなっていることなど、さつき姉は気づいていないようだった。 「ふふ、できないわよ。惣一には、まだそんなことはできないって」 さつき姉は、鼻から小さく息を吐き出しながら笑った。 僕は、さつき姉の笑顔を汚してやりたくなった。 苦痛に顔を歪めさせて、身を捩じらせて、僕の思うままに弄びたい。 いつまでも子供のままだと思っているさつき姉の考えをひっくりかえしてやりたくなった。 さつき姉を喘がせて、呼吸と体を乱れさせて、涙を流させて――――? 涙を流させる?さつき姉に、か? 初恋の人に、また涙を流させようというのか、僕は? 538 :向日葵になったら ◆KaE2HRhLms [sage] :2007/05/26(土) 01 32 33 ID KA6YcRrv 僕が高校時代に好きだった女の子は、さつき姉が原因で離れていった。 だから僕はさつき姉を無視し続けて、寂しい思いをさせた。そして泣かせてしまった。 最後には一言も言わずにこの町へやってきた。 僕と再会するまで、さつき姉が寂しい思いをしていたのは違いない。 久しぶりに僕に会いたいと思ってやってきたさつき姉を、僕は自分の欲望のままに泣かせて、 汚して、傷つけるのか? 今度こそ、決定的な傷をつけてしまおうというのか? 僕にそんなことができるわけ、ないじゃないか。 僕はさつき姉を嫌っているわけではない。むしろ、好きなままだ。 ただ、まだ時間が欲しいんだ。僕の頭が冷えて、さつき姉を心から許せるまで。 だから、今は。 「おやすみ、さつき姉」 こうやって、背中を向けていたい。 さつき姉と向かい合っていたときとは違い、僕の欲望は鎮まり始めていた。 緊張が解き放たれて、精神の疲労が心地よく眠りに導いていく。 まどろみの中で、さつき姉の声を聞いた。 「ふう、仕方ないわね。……まさか耐え切るだなんて思わなかったけど。 でもいいわ。今日のところはお休みなさい、惣一。また、明日ね」 開けたままの窓から入り込んだ夜風が、カーテンを揺らし部屋の空気を押し流していく。 昼間のうだるような熱気のない、肩を優しく撫でてくれる風だった。
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作詞:40mP 作曲:40mP 編曲:40mP 歌:洛天依 翻譯:Sampyeong 若化作雲 不要哭啊 先哭也太狡猾了吧 悲傷不是該對半分了嗎 從一開始 我就不知怎的 知道了這一天會到啊 我不需要了 「抱歉」也好「謝謝」也好 我的雙手已拿不動再多了 要是還能再說一次任性話的話 請再 抱住我一次吧 在逝去的季節裡探尋你 在再不歸來的時間一隅 若我有一天消逝不見 這身軀 歸往天空的話 我想輕輕吸入光芒 化作潔白的雲朵 被懷念的風兒吹拂 灑下的眼淚的陣雨 打濕瀝青路之時 你能回憶起嗎 避雨時 雙唇相合 這個世界仿似二人之物 就這五分鐘夢想一下永恒 就這點還請原諒一下吧 你一定注意到了吧 那恰如雨滴般的水珠一滴 我一直都是故作堅強 但一切都早被看穿 你輕輕笑著 溫柔地握住了我的手 牽起的手漸漸松開 有如霧靄 有如彩虹 我想再一次 再一次 回到那一日 若我有一天消逝不見 這身軀 歸往天空的話 我想輕輕吸入光芒 化作潔白的雲朵 乘上漫無目的的風兒 幾十年 漂泊流浪 到達你身邊之時 你能回憶起嗎 那一日到來時 你再喜歡我可以嗎 翻譯:歌音咲 若化作雲 不要哭泣 先哭出來可真是狡猾啊 悲傷本該只分得一半的不是嗎 從一開始 不知為何心中就有數 這樣的日子總會到來 不需要哦 無論是「抱歉」還是「謝謝」 在此之上便無法盡數抱于雙手 若是還能夠說出唯一的任性 請再一次 抱緊我 我在逝去的季節中尋找著你 在這不會倒退的時間的角落裡 我終有一日會消失殆盡 這副身體 若是能歸還于天空 輕輕地吸入光芒 願化為純白的雲 令人眷戀的風兒吹拂著 灑落的淚水好似驟雨 將瀝青沾濕了的時候 你會回想起我嗎 躲著雨 雙唇相互重疊 整個世界仿佛只屬於兩個人 僅僅只有五分鐘卻夢見了永恆 還請原諒我這點想法吧 你一定已經察覺到了吧 這雨點似的一滴 我總是一個勁地逞強著 但這一切都被你所看穿 你一邊輕輕地笑著 一邊溫柔地握住我的手 牽緊的手漸漸鬆開 如同霧靄一般 如同虹彩一般 再一次 再一次 想要回到那一天 我終有一日會消失殆盡 這副身體 若是能歸還于天空 輕輕地吸入光芒 願化為純白的雲 乘著漫無目的的風 數十年 不斷地徘徊著 不辭勞苦到達你身邊之時 你會回想起我嗎 若是那天到來 再次喜歡上你也沒關係嗎
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夜になったら耿十八は よるになったらこうじゅうはちは【登録タグ Peg よ ソロ 初音ミク 調香師】 nana-music.com 楽曲データ 作詞 Peg? 作曲 Peg? 編曲 Peg? 唄 初音ミク? 歌唱キャラクター 調香師 歌詞 当のあんたは夜の向こう 息絶えたら正しく独り相撲 駆けつけ一杯くれないか? 駆け足で還ってきた冥土 友達ごっこをしているみたいで なんだか虚しい夜でした 水を注ぐような純な敬愛も 全部が馬鹿馬鹿しくなった 憎さで地を這っていよう 人として劣る我は骸 どうにかして触れないで ただこうして蝕まれる心 いい人ぶってるあいつの姿を 白昼の元晒し上げて 八つ裂きにでもしてやりたい のに何の襤褸ぼろも出ない Sleeping Lovely ただ想像上のfantasy 当てずっぽう天気予報 間違ってもいいか兄弟? Sleeping Lovely まだ想像上のfantasy 犯人探ししたいなら 鏡でも見れば兄弟?
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103 :1 ◆Lrb7aHG4Ls :2008/06/12(木) 01 11 18 気がつくと僕は、病院のベッドの上にいた。 僕が目を開けると同時に、パパとママが歓喜の声をあげる。 よかった、僕は生きている。 まだ脇腹に痛みは残るし体に力も入らないが、間違いなく生きている。 思えば社会人になってから、両親と会ったのは初めてかもしれない。 年末年始も盆休みも、接待やら学会やらで帰る事が出来なかったから。 半日両親とのんびりした時間を過ごした後、僕はナースコールを押し、やってきたナースに告げた。 「出来杉先生を呼んできてくれ。」 106 :1 ◆Lrb7aHG4Ls :2008/06/12(木) 01 17 11 出来「野比君、調子はどうだい」 のび「まだ痛むけどこの通り、生きているよ。」 出来「本当に君を死なせなくてよかった。ほんというとかなり難しい手術だったんだ。」 のび「出来杉くん・・・・・・本当にありがとう。」 出来「僕は自分の使命を全うしたまでさ。しかし、本当に医者になってよかった。 大切な友人の命を救う事が出来たんだから、こんなに嬉しい事はないよ。」 のび「出来杉くん・・・」 出来「野比くん、また完治したら一緒に飲みにいこう。楽しみにしているよ。」 のび「ああ!!」 出来「そして2次会はもちろん・・・・・・ぐへへへへへへたまりまへんなぁ!! むひょひょひょひょひょひょひょ!!!!!!」 のび「・・・・・・」 出来「風俗!!セックス!!風俗!!セックス!!」 だめだこいつ、早くなんとかしないと。 108 :1 ◆Lrb7aHG4Ls :2008/06/12(木) 01 21 07 出来「なぁ野比君・・・・おちついて聞いてくれるか?」 のび「なんだい?」 出来「君の病室にはテレビがないからきっとまだ知らないと思うんだが…落ち着いて聞いてほしい。」 のび「どうしたっていうんだよ?」 出来「しずかちゃんが・・・・・・・・死んだんだ。」 116 :1 ◆Lrb7aHG4Ls :2008/06/12(木) 01 30 30 「20XX年6月11日深夜、都内の歓楽街で女性と男性を指したとして、源○○容疑者(61)が逮捕された。 被害者は容疑者の娘である風俗店勤務、源静香(25)と製薬会社勤務、野比のび太(25)。 源容疑者は静香さんの勤務する風俗店の前で待ち伏せし、持っていた刺身包丁で腹部を刺した後、 近くのタクシー乗り場でタクシー待ちをする野比さんを刺した模様。 源容疑者は「汚れた娘と、口の軽い不届き者を始末してやった。後悔はしていない。」と供述している。 被害者の二人は共に都内の病院に搬送され、野比さんは命に別状はないが、しずかさんは今朝未明亡くなった。」 はっきり覚えてはいないが、出来杉に連れられて行った医局のテレビで、 だいたいこんな内容のニュースを聞いた。 意識が遠のいていく感覚がした。 119 :1 ◆Lrb7aHG4Ls :2008/06/12(木) 01 35 09 その後の僕は色んな取材を受けた。 しずかちゃんとの関係や過去の事など。マスコミ共は面白がって根掘り葉掘り聞いては脚色して報道する。 ただ、そんな事はどうでもいい。マスゴミ共が何を騒ぎ立てようが、僕は何も感じなかった。 最愛の人を失ったショックが、僕の感覚を麻痺させていった。 126 :1 ◆Lrb7aHG4Ls :2008/06/12(木) 01 44 11 ~30年後~ ジャイ「いいこと思いついた。今日の特売品はジャンボフランクにしよう。」 のび「えええ~またかい兄貴!週に三回はソーセージセールをやっているじゃないか!」 ジャイ「今日のソーセージは一味違うんだ!見てくれ、こいつをどうおもう?」 のび「すごく・・・おおきいです。」 ジャイ「そうだろう!これは完売間違いなしだ!!」 55歳になった僕は、大型スーパーマーケットに成長した剛田商店の専務として働いている。 30歳でジャイ子と結婚した僕は、40歳で会社を退職し、家業を手伝う事にした。 今ではたくさんの子供に恵まれ、毎日を幸せに過ごしている。 20代の時は毎日が悲しくて地獄のようだったが、悲しみは時と共に薄れていくという事を身をもって実感した。 128 :1 ◆Lrb7aHG4Ls :2008/06/12(木) 01 47 56 しかし、時折こんな事が頭をよぎる。 「ドラえもんが僕に見せた未来は一体何だったのだろう。」 しずかちゃんのいる未来。環境保護庁で働く未来。そしてドラえもんのいる未来。 ドラえもんとはそもそも、幼い事に見た幻だったのかもしれない。 そんな事すら考えた。 133 :1 ◆Lrb7aHG4Ls :2008/06/12(木) 01 54 47 タイムマシンや不思議な道具なんて開発される気配すらない。 やはりドラえもんとの日々は僕の妄想だった。僕の考えはそう固まっていた。 そんな中、ある日の新聞でこんな見出しが目に入った。 「SONYが人口知能の開発に成功。ロボット工学に革命」 138 :1 ◆Lrb7aHG4Ls :2008/06/12(木) 02 02 34 5年後、僕は60歳になった。もう立派なじいさんだ。 SONYの快挙によって、各メーカーはこぞって知能を持ったロボットの開発に着手。 完成させては発売を開始した。 僕も事あるごとに新作ロボットをチェックする中で、東芝のカタログに「猫型ロボット、近日発売予定!」という文字をみつけた。 僕は即座に予約をした。価格は僕がMR時代から貯めた全財産を持ってして買えるギリギリの価格。 それでも僕は迷わず購入を決意した。 ジャイ子は泣きながら僕にデンプシーロールをくらわせたし、子供は呆れて口もきいてくれなくなった。 しかし僕は後悔していない。 143 :1 ◆Lrb7aHG4Ls :2008/06/12(木) 02 09 48 猫型ロボットの発売直前。 長女に子供が生まれた。小さい頃の僕にそっくりな男の子だ。 何の打ち合わせもしていないが、長女は孫に「セワシ」と名前をつけた。 セワシよ、ロボットの購入に全財産を使ってしまった僕は、君にお年玉をあげられないかもしれない。 あげれるとしたら多分50円くらいだ。ただ、そのロボットはきっと君にとって欠かせない存在になるだろう。 君が大きくなったら、きっと色んな不思議な道具やタイムマシンが発明されていると思う。 どうかその猫型のロボットを、過去へと送ってやってくれないか。 きっとそこには、馬鹿で怠け者でどうしうようもない少年がいる。 そいつはそのロボットによってまともな人間へと成長する。 そして、ひょっとするとそのロボットが過去を変える事によって、一人の女性が死ななくてすむかもしれない。 158 :1 ◆Lrb7aHG4Ls :2008/06/12(木) 02 18 06 過去をかえたところで、きっと僕のいるこの世界は変わらない。 ただもう一つの未来ができるというだけ。それはなんとなくわかる。 だって、今僕がいるこの時代はドラえもんに見せてもらったものとは大きく変わっているのだから。 でも、もうひとつ別の未来ができるとしたら、しずかちゃんが幸せで過ごしている未来がいい。 別に僕と結婚しなくてもいい。 ただお父さんを凶行に駆り立てるような事もなく、彼女が笑って過ごせるような未来がいいなぁ。 そんな事を考えていると、東芝から電話がかかってきた。 東「お客様、まことに申し訳ないのですが、注文されていたネコ型ロボットの納期が遅れてしまいます。」 のび「何故ですか?」 東「倉庫に置いているとネズミが耳をかじってしまったらしくて・・・耳が欠品してしまったんですよ。色も黄色から青に変色してしまって。」 のび「ふふふ・・・」 東「どうされましたか?」 のび「僕は耳のないデザインの方が好きだし、色も青が好みです。そうかそのまま売っていただけませんか。」 ~のび太君が社会人になったようです~ 完
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Lv55になったら ①とりあえずお金は ひたすら製作して店売り。 ②とりあえず装備は 製作する。 強化石が無ければ深層Mob狩ってルーイン砕くか、製作した武器防具を砕く。 ③ ④ ⑤ 実は管理人、よく分かっておりません・・。 上に戻る
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【検索用 よるになったらこうしゅうはちは 登録タグ 2019年 Peg VOCALOID YouTubeミリオン達成曲 よ 初音ミク 放蕩レコーズ 曲 曲や 殿堂入り 沼田ゾンビ】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:Peg 作曲:Peg 編曲:Peg 絵・動画:沼田ゾンビ 協賛:放蕩レコーズ 唄:初音ミク 曲紹介 てめえのことだよ? これでいいんだろ? 曲名:『夜になったら耿十八は』(よるになったらこうじゅうはちは) 放蕩コンピvol.2『御免楚歌』、2ndアルバム『ImmortalClub』収録曲。 蒲松齢の怪異小説集『聊斎志異』の1編『耿十八』がモチーフとなっている。 自身のnoteにて読み物が公開されている。 セルフカバーver.も公開されている。 歌詞 当のあんたは夜の向こう 息絶えたら正しく独り相撲 駆けつけ一杯くれないか? 駆け足で還ってきた冥土 友達ごっこをしているみたいで なんだか虚しい夜でした 水を注ぐような純な敬愛も 全部が馬鹿馬鹿しくなった 憎さで地を這っていよう 人として劣る我は骸 どうにかして触れないで ただこうして蝕まれる心 いい人ぶってるあいつの姿を 白昼の元晒し上げて 八つ裂きにでもしてやりたい のに何の襤褸(ぼろ)も出ない Sleeping Lovely ただ想像上のfantasy 当てずっぽう天気予報 間違ってもいいか兄弟? Sleeping Lovely まだ想像上のfantasy 犯人探ししたいなら 鏡でも見れば兄弟? 気がついたら処暑の頃 哀れにも失くした帰る場所 引き裂かれた ああ、無残 ひとでなし 純真なんかは無い 良い人ぶってる自分の姿が なんだかあいつみたいでした 八つ裂きにでもしてやりたい のは、本当はこっちみたい Sleeping Lovely ただ想像上のfantasy 当てずっぽう天気予報 間違ってもいいか兄弟? Sleeping Lovely まだ想像上のfantasy 犯人探ししたいなら 鏡でも見れば兄弟? 浄土に行く銭が足りない 全くもってあんたの言う通り 冥土の土産にはどうか 愛を 愛を 愛を Sleeping Lovely ただ想像上のfantasy 当てずっぽう天気予報 間違ってもいいか兄弟? Sleeping Lovely まだ想像上のfantasy 犯人探ししたいなら 鏡でも見れば、兄弟? コメント すき マジで。 -- 名無しさん (2019-12-31 23 49 55) 好きだ -- 名無しさん (2020-01-01 16 13 15) すき -- 名無しさん (2020-01-03 13 19 13) なんかすき -- 名無しさん (2020-01-06 15 03 23) やっぱすき -- 名無しさん (2020-01-07 15 45 21) 好きやで -- 名無しさん (2020-01-08 23 14 12) もっと伸びていい -- 名無しさん (2020-01-24 09 33 21) かっこよい -- 名無しさん (2020-01-25 13 09 35) かっこよい -- 名無しさん (2020-01-25 15 45 05) テンポ良いー -- わら (2020-01-25 23 03 53) すき -- 名無しさん (2020-02-04 10 53 06) 耿十八と根性焼きで韻踏んでるのか…成る程 -- 折原くるみ (2020-03-01 12 16 31) ↑成る程…好き… -- 名無しさん (2020-03-01 19 24 07) 「こうじゅうはち」って読むんだ…やっと正しい読み方わかってスッキリした…… -- 蟻んこ (2020-03-03 23 40 26) すこ -- 名無しさん (2020-03-04 14 47 34) もっと伸びた方がいい -- 名無しさん (2020-04-24 16 08 41) ちゅき(⑉• •⑉) -- み (2020-06-21 22 49 29) このコメ欄語彙力低いの笑う、すき -- あ (2020-07-01 09 51 49) まじ好き -- 名無しさん (2020-08-01 17 03 16) もっと伸びて〜!! -- 名無しさん (2020-08-02 12 51 45) ずっと聞いてるし、すき -- あう (2020-10-03 11 06 15) 鏡でも見れば鏡台とかけてるのすき -- ぺけ (2020-12-15 11 00 18) 全部聞いたんだけどドストライクで好き!! -- どっかのたこのサブ (2021-05-03 18 31 23) 「八つ裂きにでもしてやりたいのに何の襤褸も出ない」のセンスよ -- 名無しさん (2021-08-23 09 36 21) 元ネタ?の耿十八みんな読んでほしい。なんかますます好きになる。好き。 -- ゆ (2022-09-05 15 39 02) 友人に教えてもらったけど本当好き -- 名無しさん (2023-01-14 14 10 41) かっこよすぎだろ!( ≧∀≦) -- 名無しさん (2023-04-15 19 39 28) カラオケで歌う奴センスよすぎんかこれ -- 名無しさん (2023-05-09 16 45 16) 神曲! -- い (2023-05-25 07 08 40) 兄弟?がすき -- ただのあほ (2023-08-07 14 41 02) サビまでのテンポとサビからのメロディー最高 -- 蒼 (2023-12-27 09 23 12) 言葉選び天才すぎる -- せち (2024-01-24 19 54 42) 聞いた瞬間惚れた -- 名無し (2024-04-11 19 45 38) ほんと好きリズムとか歌詞とか全て -- ことり (2024-04-17 19 03 18) すき -- すき (2024-05-20 07 30 03) リズムかっくいぃ -- soda (2024-06-09 10 59 35) 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。